この記事では第二新卒の大手転職に向けた具体的な対策を解説します。
第二新卒の定義

まず第二新卒の定義をご紹介します。
第二新卒とは
これまで人材会社で働いてきた中で、数多くの企業と会話をしていても
企業ごとに定義はバラバラという印象です。
一般的な第二新卒の定義は、新卒で入社した会社を3年以内に退職し、
3年未満の若手ビジネスパーソンという意味でよく使用されます。
ただ、上述したように企業ごとに解釈が異なるため、
明確な定義はないという方が正しいかもしれません。
大手企業は第二新卒をなぜ欲しいのか?

ここでは、なぜ大手企業は第二新卒が欲しいのかを
実際の企業の人事と会話をした内容をもとに紹介します。
即戦力として期待できる
新卒を育成するには、おおよそ半年〜1年以上かかることが一般的です。
新卒に比べて第二新卒は、社会人経験があり、
ビジネスマナーや基本的な仕事の流れを理解している為、
すぐに業務に適応できるような戦力となることが期待されているからです。
ポテンシャルの高さ
新卒に近い年齢の為、長い期間にわたって活躍してくれることを期待できる。
新しいことを学びたい、成長したいという意欲が強く、
異なる企業で働いた経験から、企業組織に新しい風を吹き込むことができ
事業としての成長の起爆剤になる可能性を秘めている。
コストパフォーマンスが良い
新卒に比べて、教育コストを抑えることができる。
短期間で戦力化できる可能性が高い為、採用コストを回収するリードタイムが短縮できる。
具体的にやるべきこと【3選】

では、具体的に大手企業に転職するためにまずやるべきことを紹介します。
【1】自己分析を徹底し、強み、弱みを明確にする
過去の経験をもとに、自分は何が強みでどんな成功体験をしてきたのかを考えてみる。
ここで重要なのは、とても良く頑張ったからといった感情ベースで考えるのではなく
こんな工夫をしたからこのような成果を得られたというようにできるだけ具体的に思考しましょう。
そのように思考することで、自然と強みが見えてくるはずです。
次は、弱みです。
あなたの弱みって何ですか?と聞かれてすぐに答えられる人は少ないはずです。
弱みを洗い出す時のポイントは、客観的に自分を見つめることです。
今まで、他人から注意されてきたことや、自分って周りの人からどんな風に見えているんだろう
という風に考えてみると思い当たる節があるかもしれません。
注意したいのは、この弱みを苦手ですと終わらせるのではなく、
「私には、こういう弱みがあると捉えております。
なので、今では○○といった努力をして改善できるよう努めております」といった具体的な改善案
まで提示すると企業としても好印象です。
【2】中長期で実現したい目標を定めてみる
3選の中でもこのプロセスが一番重要です。
30代、40代、それ以降の年齢に自分がなった時に
どのような状態であれば最高と思えるのかを考えてみましょう。
独立する。トップセールスマンになる。年収1,000万稼ぎたい。昇進していきたい。
掲げた目標にワクワクできれば何でも良いと思っています。
一番重要なのが、なぜその目標を叶えたいのか、どうすれば叶うのかを
できるだけ具体的に逆算してみましょう。
この出てきた目標までのプロセスの解像度が高ければ高い程、
面接で有利に働きます。何故かは、後述します。
【3】行きたい企業に目標を当てはめて思考する
最後のプロセスになります。
前提ですが大手企業の最終的な目標は、皆さんに利益を上げてもらうことです。
分かりやすく言えば、面接の際には、
利益を上げられる人物像なのか、利益を上げられるポテンシャルはあるのか、
そもそも利益を上げる意欲はあるのか。最終的には、こういった観点で見られます。
大手企業への転職が成功する方には、こんな共通点があります。
企業を環境として捉える。 具体的に説明すると、、、、
先ほど定めた目標を実現する為に、現在の自身との差分(GAP)が出てきたと思います。
その出てきた差分を、行きたい会社の環境なら、実現できる。
さらに自分にはこんな強みがあるから、それを活かして会社に貢献することができる。
というところまで言語化できるような状態にしている方が多いです。
例えば、「自分の目標の為に、こういうことをしないといけない。
こういうスキルを伸ばさないといけない。」
「御社の環境や、○○の業務に対して、こういうスキルが伸びると考えてます。
さらに、今回応募した業務には私の強みである○○が活かせるのではと考えております。」
ここまで落とし込めると、何故この会社じゃないといけないのかまでを
セットで伝えることができるので、非常に有利に面接を進めることができます。
まとめ

この記事では、第二新卒が大手企業へ転職する為に具体的にやるべきことを説明しました。
- 【1】自己分析を徹底し、強み、弱みを明確にする
- 【2】中長期で実現したい目標を定めてみる
- 【3】行きたい企業に目標を当てはめて思考する
まとめると、自分の目標と現在の差分を解消する為に
企業という環境でそれがどのように実現できるのかを言葉にすることで結果的に、
志望動機につながり、人気のある大手企業の面接でも周りと差が付けられるのです。
最初は難しいことかもしれませんが、ぜひこの思考を頭に入れておくだけで
今までより何倍も面接で有利に働くと思います。
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